「温湿度計」と一口に言っても、その用途や仕様、仕組みはさまざまです。1つの分野に特化せず、時代のニーズに応じて開発・製造を行ってきたのは、当社ならではの強みです。ガラス温度計・メカニカル温度計・デジタル温度計・放射温度計など、安心・安全にかかわる数値をどんな環境下においても高精度に測ること。温湿度計の総合メーカーとして、その難題に真摯に取り組み、オンリーワンの技術・製品を生み出しています。
温湿度計の用途には、産業用、業務用、気象用、一般用などがあります。また、その種類は、センサで感知し、数値を表示する「デジタル式」、ガラス管や針式の「アナログ式」に大別され、用途や使用環境に応じて選ばれています。当社のようにそのすべてに対応できるメーカーは希少で、お客様の業種・業界により、ベストな商品を選定できます。
学校教材のガラス温度計、温泉の湯温を示すメーター、肉の焼き加減を計る料理用温度計など、当社の製品は身近に活躍しています。実はルーブル美術館に当社の温湿度記録計が設置されたことも。さらには、アスファルト舗装、溶鉱炉、発電所、病院の手術室、多くのオフィスビルなど、当社の製品はあらゆる分野でご使用されています。
お客様のニーズをもとに、デジタル・アナログの両分野でさまざまな製品を企画・開発しています。一例として、手を触れずにタイマーをスタートさせる「ノータッチタイマー」は、調理現場や食品工場で働く方のニーズを起点に開発したものです。柔軟な開発力や応用力を駆使し、新たな分野の研究開発にも挑み続けています。
東京工場では主にアナログ製品を、宮城工場ではデジタル製品を中心に製造しています。両工場では若手社員から熟練のベテラン社員まで幅広く活躍し、品質・精度を徹底した製品づくりに総力を注ぎ込んでいます。大手グローバル企業の商品管理や医療現場など、厳密なデータが求められる分野にも、高度な品質でお応えしています。
東京本社をはじめ、大阪、仙台、名古屋、富山、福岡に営業拠点を展開。パートナーである販売店や商社のみなさんとの販売ネットワークを通して、全国のお客様へニーズに叶った製品を提案・販売しています。既存製品はもちろん、お客様の用途・環境に応じたカスタマイズのご要望にも応じています。
販売・導入後のアフターフォローにも、一貫したメーカー対応を行っております。定期的な計測機器や記録計の点検・校正を行い、現場での正確な計測を支えています。また、現場でいただくお客様の生の声にも真摯に耳を傾け、企画・開発へフィードバックし、製品のブラッシュアップにつなげています。
日常生活のなかで、計測器を意識することはあまりないかもしれません。しかし、「測る」ことは社会の安心・安全に必要不可欠で、モノづくりやインフラ、健康、環境保全などに対して大きな役割を果たしています。「測る」に技術と知見を注ぎ、社会を陰から支える――。それが、佐藤計量器の役割であり、誇りです。
